1月11日の鏡開きの日に、さあ鏡餅を切ろう!
と思っても、鏡餅がカチカチになってしまい上手く出来ないということがありますね。
カチカチになった鏡餅と格闘するのはとても大変です。
硬くなった鏡餅を開く(切る)方法と、簡単に柔らかくする方法をご紹介します。
カチカチの鏡餅を食べる切り方
鏡餅を包丁で切るのは縁起が悪いと言われているのは知っていますか?
鏡開きはもともと、新年の行事初めの儀式の一つで、鏡は円満を、開くは末広がりを意味しています。
昔の武家社会では正月に鏡餅を供え、1月11日にこのお供え餅を割って食べるという習慣がありました。
しかし武家社会は、切るという言葉を嫌っていたため、鏡餅に刃物を使用することはタブーとされていました。
そのため、木づちなどで鏡餅を割るようになりました。
しかし割るということも縁起が悪いとされて、運を開くという意味にかけて「鏡開き」と呼ぶようになりました。
現在でも家庭や会社などで、新年の始めに鏡餅を供えて、一年の発展と健康を願い、供えた鏡餅を食する鏡開きが正月の行事として受け継がれています。
ですので、カチカチになった鏡餅を、包丁を使わずに切ることが良いとされているのです。
包丁を使わずに、お餅を切る方法をお伝えしておきますね。
まず、鏡餅を風通しのよい場所において乾燥させます。
鏡餅が乾燥してくると、徐々にヒビが入ってきます。
その部分から少しずつバラバラにほぐれやすくなるので、木づちや金づちを使って一気に割ってもいいですし、もし使わなくても手でほぐせば、鏡餅を割ることはできるようになります。
その後は油で揚げてあられなどにして食べれば、とてもおいしくいただけますよ。
とはいっても今の時代、金づちや木槌を持っていない人も多いですよね。
手でバラバラにならない場合もありますし、大きな音でバンバンすると、マンションは音も気になりますし、周りに飛び散ったりしたら掃除が大変です。
ですので個人的にはあまり気にせず、包丁を使って切っていますし、実家でも包丁です。
いがいと今は包丁を使っている方も多いのでは?と個人的には感じていますが、気になる方は包丁を使わない方法で行ってくださいね。
カチカチの鏡餅を柔らかくする方法
鏡餅を乾燥させて割る方法を紹介しましたが、完全に乾燥させるにはとても時間がかかりますよね。
硬いカチカチの鏡餅を柔らかくして食べる他の方法もあります。
まずボールやお鍋のような大きな容器を用意して、その中にお餅を入れてかぶるほどの水を入れて放置します。
浸けておく時間は、鏡餅の大きさによります。
手のひらサイズであれば、半日程度、大きいお餅であれば一日は浸けておくといいでしょう。
浸けた後は、手で分けることはできるくらいに柔らかくすることが出来ます。
その後にレンジやお湯などで加熱すれば、ほどよく柔らかくなります。
カチカチの鏡餅をもっと短時間で柔らかくするには?
水にくぐらせた鏡餅を、水に濡れたまま耐熱皿に置いて、レンジ600Wで1分~3分加熱します。
時間は鏡餅の大きさや乾燥具合にもよるので、短い時間から加熱して、足りなければ様子を見ながら、20~30秒ずつ、再度加熱を繰り返すようにしたほうがいいでしょう。
その時にラップをかけてしまうとベタッと張り付いてしまい、お餅がはがれなくなってしまうので、ラップはかけずに加熱をするといいでしょう。
もしラップをする場合は、キッチンペーパーなどでくるんでからラップをすれば付きづらくなります。
また、時々水をかけたりしながら、お餅が乾かないようにしてください。
そしてお餅を裏返して再加熱すると時間の短縮にもなります。
カチカチに固かったお餅がもちもちのお餅になります。
柔らかくなったお餅は、包丁を使わないでも手でちぎれるほどになります。
大きな鏡餅の場合は、一日浸けて置いてからレンジで加熱するといいですね。
あとは、お汁粉でもあげ餅でも好きなように料理して食べましょう。
お餅の保存方法
柔らかくなったお餅は、まだ温かさの残るうちに、保存袋に入れ冷蔵庫に入れておきましょう。
もしたくさんのお餅があるのであれば、保存袋に入れて冷凍しておくことをおすすめします。
まとめ
鏡餅を美味しく食べるためには、まずは硬くなったお餅をどうにかしなければなりませんね。
けがだけはされないように、美味しくお餅を召し上がってくださいね。
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