毎年冬になると、ノロウイルスが猛威を振るいだします。
感染力が強力なので流行りだす11月から4月頃にかけては注意が必要です。
外には菌がたくさん。
家の中へ菌を持ち帰らないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
また家族の一人が掛かってしまった時、二次感染から守るにはどうすればよいのか、予防と対策方法を紹介します。
ノロウイルス感染しないための外での予防対策とは?
ノロウィルスは急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症です。
小さな子供から高齢者まで、誰でもかかる可能性があり、また一度かかったとしても、免疫が身体の中に長期間成立しずらいので、何度でもかかる可能性があります。
なぜこんなにもノロウイルスが強い感染力があるのでしょう。
ノロウイルスは一年中通して存在していますが、暑さや湿度に関係なく生き残れる強さがあります。
また、2度程度の気温が低い環境化であれば、1カ月程度はずっと生き続けることが出来ます。
つまり寒い冬は、ノロウイルスが長時間の間ずっと、生存出来る環境ということです。
毎年冬の11月~3月頃の寒い時期は、ノロウイルスは生存期間が長くなるため、さまざまな場所がノロウイルスに汚染される可能性が高くなり、そのため感染してしまうリスクが高くなるといえるでしょう。
またノロウイルスは、数十個~100個程度の少量のウイルスでも感染してしまうほど、感染力が強力なので、学校や職場など、人が集まる場所で誰かが感染すると、爆発的に流行することに繋がりやすくもなるのです。
ノロウイルスの感染経路
・感染した人のくしゃみなどを吸入して起きる「飛沫感染」
・空気中に残っているウイルスを吸入して起きる「空気感染」
・ウイルスが付いた食べものやあらゆるモノに触れることで起きる「接触感染」
感するリスクとして一番高いのは「接触感染」です。
特に外出先で不特定多数が使用している場所は、特に注意が必要です。
特にトイレは、ウイルスが潜んで切る可能性が高く、感染のリスクが高くなります。
公衆トイレなどは不特定打数の方が使用しているため、感染した人が使用している可能性も十分に考えられるので、外出先でトレイを使用した時には、「石鹸」を使用し、しっかりと「手を洗う」ように心掛けましょう。
石鹸には消毒の効果があるわけではありませんが「30秒以上」しっかりと「石鹸」で手と指を洗えば、付いたノロウイルスを「洗い流す効果」がありますのでしっかりと洗いましょう。
そして、その後は手を保護するために「クリーム」をつけておきましょう。
ノロウイルス予防対策 家の中で出来ることとは?
ノロウイルスの発生場所の多くは、飲食店や弁当の仕出屋が最も多いと言われています。
そのため衛生管理はとても重要となりますが、家の中でも毎日のようにご飯を作り、食べるのであれば同様ですね。
●加熱調理
まず料理をする時はその前に、手洗いをきちんとしてから料理を始めるようにしましょう。
また流行時期は、食品はしっかりと加熱してから食べるようにしたほうがいいでしょう。
特にアサリやシジミ、牡蠣などの2枚貝類は海水からノロウイルスを取り込まれていることがあり、感染する可能性の高い食品の一つです。
しかし、国連(FAO)と世界保健機構(WHO)で設立した食品の国際機関が定めたガイドラインでは、しっかりと加熱すればノロウイルスは死滅するので、問題なく食べることが出来るとしています。
加熱の方法は、「食品の中心部が85~90℃」まで加熱すること。
そして「最低でも90秒間」の加熱をすることです。
電子レンジでの過熱でも大丈夫です。
ただ裏返したりして、十分に中心部分まで火が通るようにしましょう。
●除菌
ノロウイルスの感染経路は、接触感染が一番多いと言われています。
家の中でも除菌を心掛けてゆくことが大切です。
ノロウイルスを除菌するためにはアルコール除菌では全く効き目がありません。
ノロウイルスを完全に活動を失わせるには「次亜塩素酸ナトリウム」による消毒が必要です。
次亜塩素酸ナトリウムを使い、食器、調理器具などの他、ドアノブや手すり、スイッチやテーブルなど、みんなが使用して触れる場所を拭いて、きちんとウイルスを除去するようにしましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは、キッチンハイター、ブリーチなどの漂白剤として販売されているものです。
ただそのまま使うと手が荒れてしまう恐れが高いので、500mlの水に対して10mlを入れて薄めて使いましょう。
個人的には使いやすいスプレータイプのモノが売られているので、そちらのほうが使い勝手が良く安心して使えますのでおすすめです。
またノロウイルスにはインフルエンザのような予防接種はありません。
ですので出来る事前の対策としては、普段から腸内環境を整えて免疫力を高めておくことでしょう。
乳酸菌や発酵食品などは、善玉菌を増やし悪玉菌の働きを抑えて、腸内環境を整えてくれることに役立つといわれています。
ですので感染した場合に症状を軽くできることを期待が出来るといわれています。
乳酸菌は、ノロウイルスを直接減少させたり死滅させたりする効力は、実際にはありません。
食品なので薬ではありませんし、効果を保証出来るものではありませんが、健康管理のためにも対策として、普段から食事の一つに乳酸菌や発酵食品を積極的に取り入れておくと安心かもしれませんね。
我が家では、子供にはヤクルトを毎日1本を飲ませるようにしています。
また、毎日ではありませんが、できるだけ納豆とヨーグルトを頻繁に取るようには心掛けています。
実は6年前と4年前に2度、子供が感染して、その後私がノロウイルスに二次感染してしまい、痛い思いをしたので、それ以降は意識して乳酸菌や発酵食品を積極的に取り入れるようにしています。
一応それ以降、現在までの4年間は一度も家族の誰も感染していません。
効果の有無は正直分かりませんが、あの辛い症状は二度とごめんというのが正直なところなので、このまま続けて行きたいと考えています。

ノロウイルス二次感染から家族を守る対策方法
家族の誰かがノロウイルスの症状が疑われた場合は、家族への二次感染が心配ですね。
ノロウイルスの症状は、激しい吐き気や腹痛と共に、嘔吐や水のような下痢が起こります。
その汚物として排出された中に、たくさんのウイルスが含まれているので、接触してしまうと感染のリスクがとても高くなります。
家族の誰かが下痢や嘔吐をした場合、本当は本人が自ら処理と処分をすることが望ましいのですが、実際はなかなかそうはいかないことが多いのではないかと思います。
症状が重い場合は本人にそのような体力が無いでしょうし、子供や高齢者の場合も難しいですよね。
他の家族の誰かが、吐き下しをした汚物の処理をすることになることが多いでしょう。
ですので、二次感染のリスクから避けるためには、処理方法は十分に注意して行うようにしてください。
●ノロウイルス汚物などの処理を行う前に用意するもの
・手袋とマスクを着用
・キッチンペーパーや処分できるぞうきんやタオルなどの拭くもの
・次亜塩素酸ナトリウムスプレー
・ビニール袋
12日間以上前に嘔吐したカーペットに残ったノロウイルスから、感染している事例もあるほど、強い感染力があります。
部屋の中へ嘔吐してしまった場合は、決して素手では触らず、必ず「ゴム手袋」などをはめてから行うようにしましょう。
そして乾燥してしまう前に、きちんとふき取ることが大切です。
そして、吐物を拭いたぞうきんやタオルなどは、その後ウイルスが飛び散らないように「ビニール袋で密閉してから処分」しましょう。
その後は、次亜塩素酸ナトリウムでスプレーするなどして除菌を行いましょう。
トイレ内の清掃は、便座はもちろん、便座の裏側やその周辺も、念入りに清掃と除菌を心掛けましょう。
ドアノブや手すり、スイッチやテーブルなど、みんなが使用して触れる場所は、次亜塩素酸ナトリウムスプレーなどで拭いて、きちんとウイルスを除去するようにしておきましょう。
そして何度も言いますが、手や指が汚染しないように、しっかりと手洗いすることがとても大切ですので、掃除後にはきちんと行ってください。
ノロウイルスが付いてしまった衣類やシーツなどの洗濯方法は?
バケツなどに水を張り洗剤を入れ下洗いをします。
その後、下洗いしたものの消毒は「85℃以上のお湯」で「1分間以上」熱水での洗濯を行いましょう。
ノロウイルスに汚染した洗濯できないものはどうする?
カーペットや布団など、洗濯できないモノの場合は、まず、よく乾燥させてから「スチームアイロン」や「布団乾燥機」を使い、加熱処理をすることで除菌することができます。
加湿処理をしたその後には、次亜塩素酸ナトリウムスプレーを吹きかけて除菌をしておきましょう。

まとめ
ノロウィルスは感染経路を完全に絶つことはとても難しいといわれています。
いつウィルスが身体の中に入ってしまうかわかりません。
感染から家族や自分を守るために、普段からできるだけのことはしておきたいですね。
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