激しい吐き気や下痢などの症状を引き起こすノロウイルス。
毎年小学校や保育園、幼稚園などで集団で感染することが多いですね。
周りへの感染力が強い、ノロウイルスにかかったら、どのくらいで症状が治まるのか気になりますよね。
学校や幼稚園などには、何日経ったら登校できるのか、また治癒証明書などの診断書は必要なのかを紹介します。
ノロウィルスに子供が感染 完治までの日数は?
ノロウイルスは一年を通して発生していますが、特に寒い冬の11月~2月頃に流行する特徴があります。
ノロウイルスに感染してから発症するまでの潜伏期間は、24時間~48時間です。
おもな症状は、吐き気と嘔吐、下痢、腹痛です。
発熱は微熱が多いといわれています。
初めの自覚症状としては突然のことが多く、急な吐き気やお腹のチクチクした痛みなどが起こります。
統計調査の結果によると、ノロウイルスにかかった方の症状で子供は嘔吐、成人は下痢が多い傾向があることがわかっています。
どうして子供に嘔吐が多くて、大人には下痢が多いのか、その原因はよく分かっておりません。
ただ嘔吐の傾向が多い子供は、通常であっても数回で収まることが多いのですが、一日に何度も吐いてしまう子供もたくさんいます。
そして吐き気が治まってくると、今度は水のような下痢が続くようになります。
ノロウイルスは発症後3日間は、感染力が非常に強く残っているため注意する必要があります。
ノロウイルスに対する抗ウイルス薬はないので、体の中からウイルスが排泄されるのを安静にして待ち、症状が強い場合は、対処療法で治療をすることになります。
症状自体は、だいたい2、3日で収まりますが、ウイルスが身体から排出されるまでは、だいたい1週間程度はかかるといわれています。
ノロウィルスに感染 学校へはいつから登校できる?
ノロウイルスに感染した場合、インフルエンザのように法律による出勤停止期間というのは一般的に定められてはおりません。
理由は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、学校保健安全法により指定される学校感染症に含まれていないからです。
ただ、学校によっては独自に、ノロウイルスに感染した場合の出席停止期間が定められていることもありますので、学校へ一度確認してみると安心かもしれません。
学校で独自の出席停止・出勤停止期間が定められている場合、それに従って登校時期を決めましょう。
また特に定められていない場合は「症状が治まったら」を目安にすると良いでしょう。
文部科学省が定めているガイドラインでも、出席停止期間の基準は「治癒するまで」としています。
無理して登校してしまうと再発する恐れもありますし、他の生徒へ移してしまう可能性も高くなります。
嘔吐が治まっていても、下痢が続いているようなら、まだ登校時期ではありません。
食事を普段通りに取れるようになっているか、また便が通常通り硬くなっているか、を一つの目安として考えましょう。
ノロウィルスの診断書は学校へ提出する必要はある?
さきほどもお伝えしましたが、ノロウイルスなどのウイルス性感染胃腸炎は、学校保健安全法ではインフルエンザよりも基準が緩いため、出席停止期間というのは定められていません。
症状が消失し感染の恐れがなくなれば登校可能ですので、基本的に治癒証明書のような登校許可の診断書の提出は不要です。
多くの学校では、症状が治まれば出席停止はなくなり、登校できる学校がほとんどだと思われます。
もし学校から治癒証明書を求められたら、かかった病院へ相談し、検便検査などを行ってもらい、治癒証明書を発行してもらえるか相談しましょう。
そもそもノロウイルスの診断には、簡易的な検査の方法が一応ありますが、3歳未満の子供と65歳以上の高齢の方のみにしか保険が適用がされないので、出ている症状や、周りの感染状況などを聞いて、ノロウイルスが原因ではないかと、総合的に推定して診療がされていることがほとんどです。
ですので、検査をせず確定診断を出していないことが多いため、ノロウイルスの治癒証明書を出せないと言われてしまう可能性もあります。
発行に対応してもらいる柔軟な病院もたくさんありますので、発行できるか確認しましょう。
ただ有料発行でおそらく3000円前後はかかることが多いでしょう。
また検査も自費検査の可能性があるので、一度病院へ確認をしておくことをおすすめします。
学校へも証明書が必要な理由をきちんと確認するようにしましょう。
まとめ
ノロウイルスに感染したら、症状が治まってから48時間経過してから学校へ登校するようにしたほうが安心です。
治った後も、きちんと手を洗うようにして予防を心掛けましょうね。
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