赤ちゃんは肌が弱いので、いろいろな場所に湿疹が出ることがあります。
特に顔周りに湿疹が出来ると、毎日一緒にいるママとしては、我が子の顔を見るたびに心配になり、なかなか治らないとなぜかとても悲しくなってしまいますよね。
湿疹にはさまざまなものがあるので、判断がしずらいですよね。
顔周りに出来た湿疹が、乳児湿疹なのかアトピーなのか、違いと対処方法をご紹介します。
赤ちゃんの顔の湿疹の原因はなに?
乳児湿疹とは、乳児期に発生するすべての湿疹の総称のことで、乳児湿疹という皮膚疾患があるわけではなく、カサカサした湿疹や、おむつかぶれ、あせもなど、すべてを含んだものです。(あせもについてはこちら)
常に肌を出している部分のおでこやほっぺたに湿疹が出来やすく、生後2週間くらいからで初めて、1年程でほとんどの症状が治まり、徐々に治っていく場合がほとんどです。
湿疹が出来る原因の一つとして、産まれてまもない赤ちゃんは、新陳代謝が盛んなうえに、ママのお腹にいた頃に受け継いだホルモンの影響から、皮脂の分泌が盛んなので、皮脂が詰まってしまい湿疹が出てしまう場合があります。大人と同じような「ニキビ」で、赤くプツプツしたものです。「新生児ニキビ」といわれています。
また、同じような理由から出来る湿疹に、おでこやまゆ毛、髪の毛の生え際などに現れる「クリーム色のフケのようなもの」や、「黄色いかさぶたのようなもの」が現れますが、これを「脂漏性湿疹」といいます。
どちらも乳児湿疹の代表的なもので、症状はかゆみがあることもありますが、軽度なものがほとんどです。脂漏性湿疹は放置してしまうと細菌感染などで悪化してしまう可能性があるので、注意が必要です。かさぶたが厚くなるなどの場合は、早めに病院を受診するようにしほうがいいでしょう。
乳児湿疹とアトピーの見分け方とは?
赤ちゃんの湿疹がアトピー性皮膚炎かどうかは、とても判断が難しく、乳児湿疹と見分けがつきづらいようです。
ただ、脂漏性湿疹は首から上の方に出来るのが特徴なのに対し、アトピー性皮膚炎は、顔以外にも、耳の裏側や、ひじ、ひざ、脇の裏側にも湿疹が現れるため、見分ける一つとするといいかもしれません。
また、脂漏性湿疹は一過性なものであるのに対して、アトピー性皮膚炎は、慢性的なのが特徴です。
いつまでたっても湿疹が引かず、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
また赤身が出ることが多いため、その場合はアトピー性皮膚炎の可能性があるかもしれませんので、よく観察して判断しましょう。
赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の原因と対処法
湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返している場合、アトピー性皮膚炎を疑うようになりますが、アトピーの原因とはいろいろあります。
ほこりやダニなど、外的なものと、食物アレルギーからくるものとあります。
外的なものであれば、判断がある程度つきやすく対処方法も分かりやすいですが、食物からくるものが原因か確認したい場合は、一度食べているものを除去してみるといいでしょう。
赤ちゃんが離乳食前の場合は、ミルクか母乳どちらかですよね。
ミルクのみであれば、乳製品を疑ってみる必要がありますし、母乳の場合は、ママの食べている物を一度チェックノートなどを付けて確認してみるといいでしょう。
たいへんで労力のいる作業ですが、原因を見付ける手段としては最適なので挑戦してみてください。
赤ちゃんの離乳食が始まっている場合は、食べ物を除去しながら観察し、様子を見守ります。それでもやっぱり判断が難しいという場合は、病院でアレルギー検査をしてみるといいかもしれません。
ただ、1歳前の乳幼児の場合、病院にもよりますが検査をしてくれないか病院も多いので、アレルギー専門の病院へ行くか、近くになければ、きちんと医師へ説明して理解してもらいましょう。
我が家の娘は乳幼児の頃に湿疹がひどくて、あちこちの病院を巡りました。
母乳とミルクの混合で与えていたのですが、離乳食前からの湿疹だったので、私が毎日食べているものをノートに付けていました。食べ物を制限したり気を付けていたのですが、一向に良くならなかったので、思い切って半年経つ前に母乳断ちをしました。
結果、のちのちわかった原因は、卵と小麦アレルギーと、ホコリとダニというオンパレードだったのですが、食べ物は、ほとんどの加工品(パン、ふりかけ、ルーなど)には、小麦も卵もどちらも含まれているので、原因を完全に除去するのは難しかったのかもしれません。
湿疹の原因がわからないと、とても辛いですよね。
赤ちゃんのためにと、がんばりすぎてもママが疲れてしまいますので、毎日出来る小さなことから始めてみましょう。
・部屋の喚起を良くする
・そうじをこまめにする
・赤ちゃんの肌の適度な保湿
・汗をかいたらこまめに濡れたタオルやおしり拭きなどで拭く
・ひどくなる前に病院へ行く
無理をせずに出来る範囲で取り組んでくださいね。
まとめ
赤ちゃんの肌はとても繊細でデリケートです。清潔に保って保湿を心掛けてあげましょう。症状が悪化するようなときは、自己判断せずに、早めに小児科や皮膚科を受診してくださいね。
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