東京都の高校受験 内申点の計算方法とは?推薦入試の基礎知識 | なるとくライフ

東京都の高校受験 内申点の計算方法とは?推薦入試の基礎知識

高校受験での内申点の出し方は、都道府県によって算出方法が異なっています。

算出方法だけではなく、対象の学年についても違いがあるので、把握しておく必要があります。

東京都の内申点の出し方は2016年度から一律になりました。

内申点と当日の試験点との割合、点数の計算方法をについて解説します。

また、推薦入試についても概要を確認しておきましょう。

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東京都の内申点の出し方 都立高校の場合の計算方法


東京都の内申点の出し方や割合は、2016年から一律になりました。

「内申:試験」の割合が「3:7」に統一されました。

当日の試験5教科は各100点満点ですが「700点満点」に換算します。
そして、内申点3割は、9教科5段階を「300点満点に」に換算して、1000点満点として合否を決めます。

まず、対象となる期間を知らないと話になりませんね。
東京都で対象となる期間は「中学3年の2学期」の内申点のみです。

中学校の教科は「国語」「算数」「英語」「理科」「社会」の主要5科目と、
「美術」「技術家庭科」「保健体育」「音楽」の技能・実技教科の4科目の、計9科目です。

オール5の成績の場合、9教科×5=45点が満点ですが、東京都の場合、技能教科の4教科を×2(2倍)するので「65点満点』になります。

つまり
主要5科目×5=25点。
技能教科4科目×5の2倍=40点
25点+40点=65点です。

〇 例

英語 数学 国語 理科 社会 技家 体育 美術 音楽
5 5 5 5 5 3 3 3 3

⇒主要5教科:5×5+技能教科:(3×4)×2=25+24=「49」

英語 数学 国語 理科 社会 技家 体育 美術 音楽
3 3 3 3 3 5 5 5 5

⇒主要5教科:3×5+技能教科:(5×4)×2=15+40=「55」

英語 数学 国語 理科 社会 技家 体育 美術 音楽
3 4 2 3 2 4 5 3 4

⇒主要5教科:(3+4+2+3+2)+技能教科:(4+5+4+4)×2=14+34=「48」

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たとえ主要科目でオール5を取っていても、技能教科が低いと内申点が低くなってしまうのがわかりますね。
逆に言えば、主要5教科が思うように取れなくても、技能教科で挽回ができるのです。

東京都の高校の受験の内申の評価は、技能教科もちゃんと授業を受けているのかを重視していることが特徴だとわかります。

東京都の高校受験の内申点と当日の試験点数の計算方法


内申点と当日の試験点数の割合は「内申3:試験7」です。

当日は英国数理社の5教科の試験が実施され、それぞれ100点満点です。

内申と試験の割合に換算して、当日の試験の点数の700点満点、内申点の300点満点、合計1000点満点で計算されます。

700点満点の換算方法

1教科100点満点、5教科で500点満点になりますが、500に1,4倍を掛ければ700点となります。

試験で5教科合計で「360点」取れたとすると、

360×1,4=504⇒「504点」が試験の点数となります。

内申300点満点の換算方法

内申点を300点に換算して計算します。

内申点が「49」だったとすると、

49×300÷65=226.15…⇒「226点」が内申点になります。

内申点の226点+試験点504点=「730点」が1000点満点中の最終の得点になります。

志望校の合格基準にこの点数が達していれば合格ですし、達していなければ不合格となります。

東京都 推薦の内申点の目安は?

都立高校の推薦入試には、「スポーツ等特別推薦」と「一般推薦」があります。

推薦入試を受ける場合、どちらも必ず中学校の「推薦書」が必要になりますが、希望すればほとんどの生徒が受けられます。

ということは当然ですが、推薦入試の倍率はかなりの高倍率です。

推薦入試の特徴は学力検査を行わないことです。

推薦入試の選考は、書類審査、作文または小論文、個人面談、グループ討論を全員が受け、その結果で合否が決められます。

書類審査は、学校から提出される内申評価が5割、その他、小論文か作文・グループ討論・面接が5割の総合評価です。

重要になるのがやはり「内申点」です。
ほとんどの高等学校が内申点を上限の50%に設定しているからです。

内申評価2~3点差くらいであれば、集団討論や小論文対策をしっかりとやれば逆転できる可能性はありますが、かなりの高倍率なので内申のウェートが高いのは確かです。

推薦入試が高倍率になるのはなぜか?

4倍以上となるのが当たり前なのが推薦入試で、8倍になる高校も中にはあるほどです。
なぜこんなにも高い倍率になるのかというと、

  • 学力検査が無いこと
  • 早い時期に合否が決まること
  • 普通科は募集枠が少なくて応募が殺到するから

です。
普通科の応募は全体の20パーセント程度。
そこに応募が殺到するので倍率が高くなるのです。

推薦入試は一般入試の前に実施されます。
もし推薦入試で落ちた場合、気持ちが沈んでしまって一般入試までに気持ちが切り替えられない生徒の場合は、受けない方が賢明かもしれません。

推薦入試は宝くじのようなもの、受かれば ラッキー!と、ケロッとしていられるくらいであれば大丈夫です。
受けるかどうかの判断は良く考えてから決めましょう。

まとめ

東京都の内申は、技能4教科の内申が2倍になるので、技能教科の内申を高くすることが内申点を上げるには重要になってきます。

ただ昨今の東京都の当日の試験のレベルはとても高いといわれています。
当日の試験で点数を取りたいところですが、付け焼刃ではおそらく対応が出来ないはず。

できるだけ早めに受験対策を始めることが必要でしょう。

逆をいえば、もし内申で思うように点が取れなかったとしても、当日の試験点数次第では、逆転合格も狙える可能性があるともいえますね。

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