人付き合いが増えるとともに、突然お歳暮が贈られてくることもありますよね。
お歳暮を頂いたら、必ずしもお礼状ではなく、特に親しくしている方へは、電話などで伝えても構わないとされています。
しかし正式なお礼の方法は「お礼状」で伝えることです。
お礼状で伝える際には、できるだけ早くお礼状を出すようにすることが望ましいですが、どのような書き方をすればいいのか、悩んでしまいますよね。
お歳暮を頂いた時のお礼状の書き方をご紹介します。
お歳暮 お中元のお礼状 いつまでに出せばいい?
家族が増えて親戚付き合いなどが増えてゆくと、お歳暮やお中元などを贈りあうなどの機会も増えるかもしれません。
お歳暮やお中元を贈るだけではなく、贈っていない相手方からも、頂くことも少なくないでしょう。
お歳暮を頂いた時には、できるだけ早いうちにお礼状を出すようにすることがマナーですし、そのようにすることが望ましいです。
特に親しい方から贈られた場合は、電話やメールでも大丈夫です。
お礼状を贈るのは、できるだけ早く、遅くとも2~3日以内には出すようにするといいでしょう。
あまり遅くなると、相手方も届いたのかどうか不安になってしまいます。
ですので、早い段階でお礼状が届くと、相手方は安心されますし、またこちら側の丁寧さも伝わりやすいでしょう。
また、お礼状を贈る際には、必ずしも「封書」で送らなければいけないわけではありませんので、「はがき」で送っても失礼にはならないでしょう。
はがき
「はがき」は、無地のはがきに限らず、絵柄があっても大丈夫です。
花や季節の風景などですと、やわらかい雰囲気が気持ちが伝わり安い感じがして、個人的にはおすすめです。
封書
書き方は、縦書きでも横書きでも、どちらでも構いませんので、書きやすいほうで選びましょう。
「封書」は、「二重封筒」を使用します。
また、はがきと同じく無地のものでなく絵柄があって構いません。
ただ、便せんと封筒は別々ではなく「同じシリーズ」のものを選ぶようにしましょう。
切手は、82円切手でを貼りますが、80円+2円などにはせず、一枚の普通切手を使用しましょう。
お歳暮「お礼状」の文例
お礼状は、一般的な手紙の構成で書くようにします。
①時候のあいさつ
②相手へ健康への心遣い
③贈りものへの感謝
④末文・結語
⑤日付・著名
1、まず時候の挨拶からはじめます。
2、お相手の健康などを気遣い、自身の近況を書きます。
3、そして、贈りものを頂いたことへの感謝の言葉を書きます。
4、最後は末文の挨拶で締めます。
親しい間柄の場合は「拝啓、敬具」を省略してもいいでしょう。
親しい人へのお礼状
〇〇様
拝啓
年の瀬も押し迫り、寒さが厳しくなってきましたが、皆さんお元気でお過ごしでしょうか。
このたびはお心のこもったお歳暮の品を、ありがとうございました。
いつにも変わらぬお心遣いに感謝いたします。
家族ともども大変喜んでおります。
この寒気もさらに強まりそうですので、皆様、風邪などひかないよう、どうぞご自愛くださいませ。
敬具
平成○年○月○日
○○(署名)
恩師など目上の人へのお礼状
○○○様
拝啓
師走に入り寒さも厳しくなってまいりましたが、皆様、変わりなくお過ごしでしょうか。
私共もおかげさまで変わりなく元気で過ごしております。
さて、このたびは、まことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
いつも変わらぬ素敵なお心づかいをくださり恐縮に存じます。
頂いた○○は家族で美味しく頂きました。
どうぞ、奥様にもよろしくお伝えください。
寒さ厳しい折、よいお年をお迎えくださいますよう、お祈りいたします。
先ずはお礼かたがたご挨拶まで
敬具
平成○年○月○日
○○(署名)
ビジネスでのお礼状
拝啓
師走の候、貴社におかれましては、益々ご盛栄の事とお喜び申し上げます。
日頃より格別のお引き立てを承り厚く御礼申し上げます。
さて、このたびはまことに結構なお歳暮の品をお送りくださいまして、厚く御礼申し上げます。
日ごろは私どもが大変お世話になっておりますのに、いつも変わらず細やかなお心づかいに感謝いたします。
年末余日少なき折から、皆様のご健勝と、貴社の益々のご発展を心からお祈りいたします。
まずは取り敢えず書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
○○(署名)
お歳暮のお返しを贈る場合
お歳暮のお返しは基本的に不要と言われていますが、贈って頂いた相手によっては、お返しをする場合があるでしょう。
今後もお付き合いが長く続くような方であるなら、頂きっぱなしというのも気が引けるかと思いますので、何かしらお返しを贈るほうが望ましいと思います。
その際は、「お返しを贈る予定である」ことも、しっかりと伝えましょう。
お礼状には、「別便にて心ばかりの品を送りいたします」のような文言を入れるようにしましょう。
今後のお歳暮をお礼状で「断る」には
贈って頂きありがたいけれど、今回限りでお断りしたい場合もあるでしょう。
その際は、感謝の気持ちを丁寧に伝えた後に、お断りの文面を入れるようにします。
断り方があいまいな表現になっては伝わらないので、明確にわかるように書くようにします。
受取りませんという「拒否」の表現ではなく、あくまでも贈るのを今後はやめて欲しいと「お願いする」ようにします。
●文例
○○○様
拝啓
日ごとに暑さ(寒さ)が増してきましたが、お変わりなくお元気でお過ごしのことと存じます。
毎年ご丁寧にお中元、お歳暮の品をお贈りいただき、たいへん感謝しております。
大変恐縮ではございますが、今後はお気持ちのみ有難く頂戴したいと思っております。
以後、このようなお気遣いをなさいませんようによろしくお願い申し上げます。
これまで長年にわたるお心遣い、心より感謝申し上げます。
〇〇様ののご多幸とご健康をお祈りしましてお礼申し上げます 。
お礼の御挨拶にて失礼いたします。
敬具
平成○年○月○日
○○(署名)
この他にも、
「いつも何かとお心掛けいただきまして、あたたかなお気持ちに感謝申し上げます。
私どものほうこそ、日ごろご無沙汰ばかりで何のお役にも立てませんのに大変恐縮しております。
どうか今後はお気遣いなさいませんように、お願い申し上げます。」
「しかしながら当方の勝手で大変心苦しくございますが、
今後はこのようなお気遣いは不要でございますので、どうかよろしくお願い申し上げます。」
などの文面を文中に入れて、文章を工夫しましょう。
まとめ
お歳暮を頂いた際は、届いて受け取ったことをきちんと相手に伝えるためにも、お礼状を送るようにしましょう。
マナーを知って上手に対応するようにしましょうね。
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