インフルエンザが冬になると毎年流行するのはなぜ?理由を解説 | なるとくライフ

インフルエンザが冬になると毎年流行するのはなぜ?理由を解説

今年もまたインフルエンザが流行する季節がやってきましたね。

毎年インフルエンザが流行する時期になると、今年は何型のウイルスが流行るなど、予想されニュースで話題になります。

ではなぜ毎年インフルエンザは流行するのでしょうか。
そして、一年中いるインフルエンザウイルスが、なぜ冬に流行するのでしょうか。

インフルエンザが流行する理由をご紹介していきます。

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インフルエンザが毎年冬に流行するのはなぜなのか?

インフルエンザは、例年12月から流行が始まり、1月~2月にかけて一番のピークを迎えます。
早いと9月や10月頃から、遅いと4月、5月などでも流行している年もありますね。

感染者数は、国内で推定1000万人といわれています。

そもそもインフルエンザは人間には感染しないウイルスと言われていました。
もともとは渡り鳥である「カモ」の腸内ウイルスでしたが、突然変異でニワトリに感染できるウイルスへ変化してゆきました。

人間の近くにいる動物が感染するようになると、人とウイルスが接触する機会が増えていきます。
すると人に移らないはずのウイルスに、さらなる突然変異が起きて、人に移りやすい最適化されたウイルスが出来上がってしまうのですね。

また、その他の流行する大きな要因の一つに、増殖のスピードが上げられます。
一つのインフルエンザウイルスは、たった一日で100万個以上に増殖します。

驚異的なスピードで増殖しながら、変異をも繰り返すので、過去にインフルエンザに感染していても、身体の中にある抗体や免疫の意味が全く無くなってしまうため、毎年インフルエンザが流行するのです。

また、インフルエンザは冬に流行することがほとんどですが、必ずしも寒いから流行しているわけではありません。

そもそもインフルエンザウイルスは、季節に関わらず夏でもありますし、世界中いたる所にあります。
冬に限らず一年通して存在するウイルスなのに冬に流行するのは、生存しやすい環境があるからです。

インフルエンザウイルスは、気温が20度以下、湿度が20%程度の環境を一番好みます。
気温が低く乾燥した冬の時期は、インフルエンザウイルスにとって、繁殖に最適な環境なのです。

ですので、気温が高くて湿度が50%以上の場所などでは、ほとんど活動が出来ないといわれています。

それに、冬場は寒いために室内の窓を閉め切りっていることが多く、その中に人がたくさん密集していることが、インフルエンザが広がることを助長しているとも考えられています。

また、外が寒いとどうしても身体が冷えてしまいますが、身体の免疫異能は、体温が1度下がるだけでも通常よりも1/5程になってしまうといわれています。

身体が冷えるだけでも感染してしまうリスクが上がってしまうのですね。

逆に言えば、身体を温めて体温を1度あげれば免疫機能は5倍になるということです。

ですので、普段からゆっくりお風呂に入ったり、外では温かい服装を心掛けるなどをすることで、予防に繋がるということですね。

インフルエンザの感染経路について

感染経路は大きくわけて3つあります。

①咳やくしゃみによる「飛沫(ひまつ)感染」
②手などに付着したウイルスから移る「接触感染」
③感染した人と同じ室内にいることで移る「空気感染」

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飛沫(ひまつ)感染

インフルエンザウイルスに感染している人が、咳やくしゃみをすることで、ウイルスを含んだ唾液などが周りに飛び散り、周りにいる人の鼻や口から入り感染してゆきます。

一度のくしゃみをするだけで200万個、一度の咳をするだけで10万個ほどと、ものすごい数のウイルスが周りに飛び散るといわれています。

大体半径1.5メートルの距離の人に感染の可能性があるといわれているので、レストランや、電車、オフィスなど、ただ近くにいただけの人が対象となるので、かなりの人が範囲に入ることになります。

インフルエンザを拡大してしまう一番大きな原因は、飛沫感染だといわれています。

接触感染

飛沫感染ほどではありませんが、接触感染でも感染してしまうことがあります。

インフルエンザウイルスに感染している人が、手で口を押さえながら咳やくしゃみをした場合、その手にウイルスが付着します。

その手で何かに触れた場合、その触れたモノにウイルスが残ります。
その場所に別の人が手で触れてしまうと、その手にウイルスが付着します。

ウイルスが付着したその手で、自分の鼻や口を触れると感染してしまうのです。

空気感染

インフルエンザウイルスは、気温20度以下、湿度20%くらいが一番好む環境ですが、
そのような環境の部屋の中に感染した人がいた場合、ウイルスが長時間にわたり感染力が保たれて活動するようになり、空気を介して感染する場合があるのが空気感染です。

インフルエためンザに感染した生徒が一定数になると、学校などでは学級閉鎖になりますが、それは空気感染による拡大を防ぐためです。

インフルエンザの予防接種はなぜ毎年必要なの?

感染してしまうウイルスにもいろいろありますが、たとえば麻疹などは一度感染すると二度目の感染はありません。

身体の中に免疫機能が作られて記憶されるため、もし同じ病原体が入ってきてもウイルスを追い出してくれるように働いてくれるからです。

なので予防接種をすれば免疫ができるので掛からなくなるのです。

しかし、インフルエンザウイルスは、繰り返し変身していく性質があります。

一度インフルエンザに掛かっても、予防接種をしても、次に掛かるインフルエンザウイルスに体内の免疫機能が攻撃しきれません。
なので毎年流行してしまうのです。

数年前に新型インフルエンザが流行ったことがありましたが、驚異的なスピードで増殖と変異を繰り返してバージョンアップしていく、インフルエンザウイルスならではの猛威ですね。

また、インフルエンザワクチンは毎年作り直す必要があります。
製品化するには、ある程度の予測から作らなければならないので、もしその予想が外れてしまうと、効果も低くなることが少なからず起こってしまいます。

毎年、予防接種を受けたのにインフルエンザに掛かった!といっている声を聞く年があるのはその影響かもしれません。

まとめ

インフルエンザにならないようにするには部屋の環境の見直しや、手洗いうがいがとても大切になります。

乾燥する寒い時期は、日ごろから意識して予防するようにしたいですね。

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