毎年冬になると流行するのがインフルエンザ。
そしてお正月が過ぎるといよいよ受験シーズンも本番ですね。
受験生の子供だけではなくて、サポートする家族も風邪やインフルエンザなどに感染しないようにと、体調管理には頭を悩ませる時期ではないかと思います。
とにかく万全の体調で受験日を迎えてほしいと、家族は願ってやまないですよね。
猛威を振るうインフルエンザ対策のために、予防接種の最適な時期と体調管理のポイントをご紹介します。
受験生インフルエンザ予防接種の最適な時期とは?
受験生にとって受験日は、今後の人生を決めるとても大切な日です。
出来る対策は全てしておきたいくらいですよね。
インフルエンザの予防接種は、したからといって必ずかからないものではありませんが、確実に感染リスクは減らすことができます。
受験シーズンのピーク時期を考えると、インフルエンザが一番流行する時期と見事に重なりますし、もし感染したとしても、軽度な症状で済みますので、このシーズンだけはぜひともしておきましょう。
受験生がインフルエンザの予防接種をうけるベストな時期
毎年インフルエンザが流行するのは12月~3月頃までです。
そしてインフルエンザがピークになるのは、お正月が明けた1月から2月頃です。
ワクチンの予防接種の効果が期待できる期間は「2週間後~5か月程度まで」と考えられており、インフルエンザの予防接種を受けて、ワクチンの抗体が身体の中に出来るまでには2週間程度かかります。
最長で5か月間の抗体の効果が期待できるのですが、実際は3か月経過する頃から徐々に抗体の効果が減り始めるといわれています。
ですので、ピークである1月~2月に一番の効果を発揮させるためには、11月下旬頃に受けることがベストです。
そして、受験シーズンのみの対策として、更なる免疫力の効果を高めるために、通常1回の予防接種のところを「2回接種」するというのも対策として万全な対策となります。
2回接種すると、一度体内に作られた免疫に再度病原体に接触することになるので、免疫機能が高まります。
この方法は、13歳未満の子供に対して免疫力を高めるために、2回接種を推進している理由と同じです。
大人でも2回接種しても全く問題はありませんので、受験シーズンだけは2回とするといいかもしれませんね。
2回目の接種時期は、一回目のワクチンの接種後から、2週間以降の接種が望ましいので、時期を計算して接種をしましょう。
インフルエンザの予防接種は予約制がほとんどなので、一回目の接種の時に2回目の予約をしておくと安心かもしれませんね。
受験生ができるインフルエンザの予防対策
普段の予防対策がインフルエンザに感染しないためには大切になります。
子供自身でもできる対策があるので、普段から心掛けて実践しましょう。
・手洗い、うがい
外にはウイルスがいっぱいです。知らない間にウイルスに触れてしまっているかもしれません。
手に付いたウイルスが鼻や口から入り感染してしまうかもしれません。
接触感染を避けるために、手洗いとうがいは丁寧に、しっかりと行うようにしましょう。
・手の保湿
インフルエンザ予防で手を洗うのは大切ですが、洗った手をそのままにしてはいけません。
インフルエンザウイルスは、乾燥している荒れた手の状態だと、増殖のスピードが格段に上がります。
手洗いを頻繁に行うと手が荒れがちになり乾燥しやすくなります。またお湯で洗うと皮脂が取れすぎてしまうのであまりおすすめしません。
ですので手洗いは、水かぬるま湯で洗い、その後にはしっかりと保湿をするようにしましょう。
・マスクをつける
インフルエンザは飛沫(ひまつ)感染が一番大きな感染源です。
大体半径1.5メートルの距離の人に感染の可能性があるといわれているので、レストランや、電車、教室内など、ただ近くにいただけの人が対象となるので、かなりの人が範囲に入ることになります。
マスクをすることでウイルスが体内にはいってくることをある程度抑えることができますので、外出するときは極力マスクをつけるようにしましょう。
・体を温める
外が寒いとどうしても身体が冷えてしまいますが、身体の免疫異能は、体温が1度下がるだけでも通常よりも1/5程になってしまうといわれています。
身体が冷えるだけでも感染してしまうリスクが上がってしまうのですね。
逆に言えば、身体を温めて体温を1度あげれば免疫機能は5倍になるということです。
ですので、普段からゆっくりお風呂に入ったり、外では温かい服装を心掛けるなどをすることで、予防に繋がります。
・睡眠を取る
睡眠不足は免疫力が低下してしまいます。
いくら勉強をたくさんしたとしても、免疫力が低下してしまっては、体調を崩してしまうリスクのほうが高くなってしまいます。
毎日6時間~7時間程は睡眠時間は確保するようにしましょう。
受験生のインフルエンザ対策 家族が出来る最善策は?
受験の時期の体調管理や予防対策は、家族とのチームプレーが必要です。
受験シーズンの冬だけは、家族全員が予防接種を受けるようにすることが望ましいので、毎年必ず受けていない場合でも受けるようにしましょう。
・アルコール消毒などの拭き掃除をこまめにする
アルコール消毒でウイルスは死滅しますので、ドアノブや手すり、テーブルなどをこまめに拭くようにしましょう。
また、衣類やタオルの洗濯は、いつもと同じで大丈夫です。
インフルエンザウイルスは、洗剤や石けん、アルコール消毒液で感染力を失います。
もし家族の誰かが感染したとしても、洗濯ものを別に洗ったりする必要はありません。
・部屋の加湿
インフルエンザウイルスは、気温が20度以下、湿度が20%くらいを一番好みます。
ですので、気温が高く湿度が50%以上の場所などでは、ほとんど活動が出来ないといわれています。
気温が低くても湿度が高ければ、そこまで活動が活発化はしないので、部屋を乾燥させないように加湿器などで湿度を上げるように心掛けましょう。
加湿器がない場合は、部屋に洗濯物を干したり、濡れたタオルを掛けるだけでも加湿の効果があります。
・バランスのとれた食事
基本的には和食のメニューを思い浮かべて頂ければ大丈夫かと思います。
特に良いとされている食品は、発酵食品、タンパク質、ビタミン類などです。
免疫力を高める効果がある食品は、
「めかぶ」「もずく」などの「海藻類」、「味噌」「イワシ」「きくらげ」「干しシイタケ」「納豆」「ヨーグルト」「ミカン」「玉ねぎ」「にんにく」「山芋」「オクラ」「緑茶」など。
感染する病気を攻撃する効果があるとされている食品は、
「ショウガ」「梅干し」など。
また、受験日の直前期は、消化の良いものを取るようにしたり、生ものは避けるなどの工夫をして、余計な病気にならないように気を付けるようにしましょう。
まとめ
インフルエンザの感染は、残念ながら色々と対策をしていてもかかってしまうこともあります。
それでも、できる対策をちゃんとしていれば、発症のリスクは格段に減らすことができます。
子供本人が安心して勉強に臨めるために、良い環境を整えてあげてくださいね。
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