インフルエンザの疑いがある時、病院で検査をうける必要がありますよね。
しかし正確な結果を出すには、正しいタイミングで受ける必要があります。
タイミングを間違えてしまうと、インフルエンザにかかっていても、陰性と診断されてしまう可能性があります。
インフルエンザの検査を何度もすることがないように、病院を受診するベストなタイミングを紹介します。
インフルエンザの検査を受けるタイミングはいつからがいい?
インフルエンザは風邪とは違って、急激な高熱などの症状が現れることが特徴としてあります。
38度以上の熱、悪寒や全身の倦怠感、関節痛や頭痛など、が症状としてあげられます。
ただ、高熱が出ない場合もあるので、単なる風邪との判断が付きにくい場合もあるかもしれません。しかし、インフルエンザの流行時期の体調不良は、インフルエンザの感染を疑ってみるほうがいいでしょう。
ただ、インフルエンザの検査は、病院に行くタイミングを間違えてしまうと、手間が増える可能性があります。
熱があるからと急いで病院へ行って検査してもインフルエンザであったとしても「陰性」の結果がててしまう可能性が高くなってしまいます。
発熱後あまり時間が経っていない段階ですぐに検査をしても、インフルエンザウイルスの量が少ないために検査に反応しない可能性が高くなります。
インフルエンザウイルスの検査で陽性となるには、ウイルスが一定量なければ、検査しても正確な結果が出る可能性が低くなってしまうのです。
もちろん陽性と出る場合もありますが、発熱から6時間以内の検査では正確率が60%程と低くなります。
症状から見て、どう考えてもインフルエンザだと思ったとしても、病院の検査で陽性が出てしまうと、基本的には抗インフルエンザ薬であるタミフルやリレンザなどの薬は処方はされません。
私は過去、何度も何度もこのような経験をしています。
そのうちの一度は、子供が急にびっくりするくらいの高熱を出して、大慌てで夜間救急へ駆け込んだときです。
インフルエンザのシーズン中の高熱なので、おそらくはインフルエンザだったと思うのですが、でも、インフルエンザ検査で陰性でした。
なので、結局、長い時間待って診察を受けたのに、解熱剤と咳止めをもらっただけで帰宅。
翌朝に近くの病院へ行き、また検査をしたのですがなぜか陰性でした。
もう一度検査を受けたら、もしかしたら陽性だったのかもしれません。
正直、何度も行くのも大変だし、子供も痛いから嫌がるしで行きませんでした。
ですので、熱が下がるのを待ちながら、対処療法で乗り切りました。
後でよくよく考えてみたら、初回の検査は12時間超えてないですし、2回目は13、4時間超えてるくらいなんですよね。
高熱が出ると、何も考えずついつい早く病院へ行ってしまいがちなのは、もしかしたら私だけかもしれませんが、もしインフルエンザだったとしても、正確な診断が無いと薬は処方してくれません。
ですので、私のようにムダな労力を使わないためにも、正確な診断が出る時間を超えてから病院へ行ってほしいなと思います。
インフルエンザの検査がより正確に行えるタイミングは「体温が38度を超えて、最低12時間を超えてから」です。何度も言いますが、最低12時間です。
その頃を見計らって検査を受けるようにしてくださいね。
インフルエンザの検査はいつまでなら大丈夫?
検査は38度以上の高熱が出始めて12時間経過してからの検査が望ましいですが、検査が遅くなりすぎてもよくありません。
インフルエンザの治療薬である抗インフルエンザウィルス薬の投与は、発症から48時間以内に開始しないと、治療の効果が無くなってしまうからです。
ですので、検査の適切なタイミング期間は「発症から12時間経過後、48時間以内」というのがベストなタイミングといえます。
検査と治療の開始どちらにも一番良いタイミングは「発病してから24時間経過した頃」でしょう。
正確な検査結果が出る可能性が高くなりますし、また、抗インフルエンザウイルス薬を使うタイミングとしても最適な時期です。
しかし、症状が重症な場合には様子を見ている場合ではありませんので、早めに病院へ行き、医師へ症状を伝えて適切な治療を開始してもらうようにしましょう。
インフルエンザの検査の正確さはどのくらい?
検査は、鼻の奥の粘膜の中にウイルスがいるかを調べます。
鼻の奥に綿棒のような長い棒を押し込んで粘膜をこすり取りますが、あの検査は痛いので、子供だけでなく大人も抵抗がありますよね。
その取った粘膜の中にどのくらいウイルスがいるかどうかどうかで、陽性か陰性が決まります。
現在日本で広く行われている検査では、95%以上の正確さがありますので、陽性=インフルエンザの診断でほぼ間違いないでしょう。
しかし陰性と出てしまう可能性は少なからずあります。
本当はインフルエンザにかかっていたとしても、陰性と出てしまう割合は、10~40%といわれています。
今は、発症から6時間以内に検査ができる、陽性の正確率が97.5%という高感度の検査キットもあります。
ただそのような検査キットを備えている病院はまだ少ないので、かかる病院に事前に連絡して確認してみるといいかもしれませんね。
ただ、どんな高感度な検査でも、検査結果が必ず100%となることはありませんので、それを踏まえて上で検査を受けるようにしましょう。
まとめ
インフルエンザの検査は、10分程度で結果が出るとても有効な検査です。
正しい検査結果を得てきちんと治療を開始するためにも、発症から12時間〜48時間以内に検査を受けるようにしましょうね。
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