気温が上がり始める時期からは、普段よりも食材が痛みやすくなってきます。
キッチンでの食材の保存方法は、夏場にかけてはいつも以上に気を配る必要が出てきますね。
普段、常温保存ができる食パンや菓子パンなどは、どのように保存した方がよいのでしょうか。
そこで、暑くなる夏場でもパンを美味しく食べるための保存方法と、保存する適切な場所をご紹介します。
夏場にパンを保存する方法は?常温保存は何度?
梅雨から夏場の暑い時期にかけては、色々な食材の保存方法に気を使うと思いますが、その中でもパンは、普段は常温で保存している方が多い食材の一つですね。
しかし夏場の室内は、とても気温が高くなってしまいます。
普段は気にしなくても、夏場になるとムッとするほど部屋の中の気温が高くなるので、パンにも影響があるのでは?そのまま置いていても大丈夫なの?と気になりますよね。
ではいわゆる常温とは何度くらいまでのことを指すのでしょうか?
常温といわれる適した温度とは、だいたい「15~25℃」を指します。
夏場はクーラーをつけていても、室内では25度を超えることが多いので、常温保存するに適した温度とはいえない、ということになります。
高温多湿の室内にパンをそのままで置いておくと、気付くと腐ってしまっていたり、カビが生えてしまったりします。
買ってきてその日の内に消費出来るなら問題はありませんが、すぐに全部を食べきれないことも多いのがパンです。
できるなら数日間は保存をしておいて、美味しく食べたいですよね。
そのためには、「冷凍保存」が最適です。
冷蔵保存はダメなの?と思いますよね。
ほとんど多くのパンは、小麦粉を使用しています。
パンにはでんぷんとグルテンが多く含まれていて、これらの成分がパンのおいしさを決めているともいわれています。
これらの2つの水分がなくなってしまうと、パンは硬くなって風味が削がれてしまい美味しくなくなってしまいます。
でんぷんの劣化が進みやすい温度というのが、0度~4度程度といわれています。
まさに冷蔵庫内の温度ということ。
気温が高くなって常温保存に適さないからといって、冷蔵庫に入れてしまうと、美味しく食べることができなくなってしまうのです。
冷蔵保存は常温保存よりもパンの生地が劣化が進みやすいのですね。
パンを冷凍保存する方法
時間が経っても美味しく食べるためには、冷凍庫で保存するようにするのが最適な保存方法です。
パンを買ってきてもすぐに食べられないような場合は、できるだけ早めに冷凍するようにすると良いです。
〇冷凍保存の方法
- ラップできちんと包む
- ジッパー式の密閉袋に入る
保存するときはきちんとラップにくるんでから、真空状態に出来るくらいに、きちんとジッパーの袋で密閉するのがポイントです。
保存するときの密閉具合で、食べる時の味に影響があるので、しっかりと保存しましょう。
食パンやロールパン、菓子パンなど、どのようなパンでも、同じ方法で保存をして大丈夫です。
2~3週間は保存できますし、またその間であれば美味しく食べることができます。
冷凍保存に向かないパンは?
生クリームやフルーツをなどを使用しているパンや、野菜を使っている総菜パンなどは冷凍保存に適しません。
水分が多い菓子パンや総菜パンは、解凍した時に食感も風味も損なわれてしまいます。
そのようなパンは、買ってきたその日のうちに食べるようにしましょう。
冷凍パンを美味しく食べるコツとポイントは?
冷凍したパンを食べる時は、解凍する必要はありません。
凍った状態でそのまま、トースターやレンジで温めるだけで大丈夫です。
また、先にトースターを予熱しておくとさらに良いです。
パンは、高温で短時間で焼いたほうが、水分が蒸発するのを防げるので、美味しく焼きあげることができるからです。
予熱してあるトースターで焼くことで、表面はサクッとして、中はふんわりとしたパン本来の美味しさを味わうことができますよ。
さらにその時に、ひと手間手を加えるとさらにおいしくなります。
パンの表面に「霧吹き」で水を吹きかけてから加熱するのがポイント。
そうするとふんわりと焼きあがってさらに美味しく食べられます。
まとめ
パンは朝食やおやつなどでも食べることが多い食品です。
上手に保存して、そして美味しく食べましょう。