冬になると猛威を振るうのがインフルエンザですね。
風邪かな?と思っも、特に熱があるわけではなかったり、元気に遊んでいたりすると、たいしたことないと思いがちですが、安心は禁物です。
子供だからこその特徴を知っていれば、慌てずに対処できるので重症化しないで済みます。
インフルエンザの初期症状について紹介します。
インフルエンザ 初期症状と潜伏期間
冬になると流行し始めるインフルエンザですが、初期の症状は風邪とよく似通っています。
風邪かなと思い気付かずに過ごしてしまうと、インフルエンザに効く薬が、効く時期を経過してしまう可能性もあります。
ちょっとした体調の変化を、子供は上手く言葉で伝えられません。
インフルエンザに感染したかどうかは、周りの大人が気付いてあげることが重症化しないためには大切ですので、子供の初期症状について理解しておくようにしましょう。
よくある例を紹介します。
「朝、子供の熱を測ってみると37.4度の微熱がある。
本人はとっても元気で、いつもと変わらず遊んでいる。
子供はよく熱を出すし、今回もそんな軽い熱かも。
でも、いつもよりは食欲がないような気がするし少し咳もしている。
インフルエンザが流行っているけど大丈夫かな。」
初期の頃は子供自身に自覚症状が全くないので、いつもと変わらず元気に過ごしているはずです。
インフルエンザには潜伏期間があるので、実際に症状が出るまでには、通常は1~3日と期間が短いのですが、場合によっては1週間と長い潜伏期間の場合もあります。
その潜伏期間が過ぎてから、発熱やのどの痛みなどのインフルエンザの症状が出てきます。
風邪とインフルエンザでは、何が違うのか、見分ける一番の方法は「突然の発熱」です。
「午前中には元気に遊んでいたのに、午後に急に熱が出る」など、「急激な体調の変化」がインフルエンザの特徴としてあげられます。
急な悪寒や寒気を感じ出したら、高熱が出るサインの可能性が高いです。
大人の場合の一般的なインフルエンザの症状は、突然の発熱から始まることが多いのですが、子供の場合は、熱の出る前に、軽い咳が長引いていたり、下痢の症状が先で、その後に高熱へと進むこともあります。
また、インフルエンザの予防接種を受けている場合などは、インフルエンザに掛かっても、高熱が出ないことが多々あるので、子供の様子から判断する必要があります。
また、比較的多いのが、なにか一つの症状が長引いているかどうかが上げられます。
咳や鼻水がなかなか治らないな…という場合は、インフルエンザを疑ってもいいかもしれません。
●インフルエンザの初期症状かどうか観察する事項
子供の様子を観察する事項をいくつ挙げておきます。
- いつもより食べる量が減っているか
- 咳や鼻水が長引いていないか
- のどの痛みが有るか
- 下痢や腹痛、嘔吐を最近していたか
- 夜中に何度も目を覚ますか
- ほっぺたが赤いか
- 目が充血していないか
- 目ヤニが多くないか など。
このようなことがないかどうか観察してみましょう。
いつもと少し様子が違うようなら、インフルエンザを一度疑ってみるといいかもしれません。
また、子供の体調の変化に気付くための、一つの目安となることがあります。
子供は体調がいつもと何となく違うと感じている時、いつも側で世話をしてくれる大人、通常は母親が多いと思いますが「いつもよりベタベタと甘えてくる」傾向があります。
熱が出たり、体調が崩れる初期の頃によくある行動で、体調の変化をうまく言葉で伝えられない子供ならではの特徴です。
今日はやたらと甘えてくるなぁ、と感じたら、他に症状がないかを確認してみましょう。
子供のインフルエンザならではの熱などの特徴は?
インフルエンザになると、突然の高熱が出ますが、子供の場合、突然の高熱はよくあることなので、判断が難しいですよね。
インフルエンザにかかった子供は、熱が上がったり下がったりを繰り返すという特徴があります。
38度以上の高熱が出たあとに37度ほどに下がり、また38度以上の高熱へと繰り返し上がる、という症状があります。
そして、上がった熱が何日も下がらないなどの症状が続きます。
他には「のどの痛み」が症状の一つとしてあげられますが、普通の風邪と同様インフルエンザでものどが痛むことがあります。
しかし、風邪と違うのが「咽頭の炎症の違い」です。
風邪の場合は、炎症が起こってのどの奥が赤く腫れあがるのですが、インフルエンザの場合は赤く腫れません。
ですので、のどの痛みを訴えていても、赤く腫れていなければインフルエンザの可能性があるでしょう。
また、インフルエンザの場合、「筋肉痛」「関節痛」などの「身体全身の痛み」が出る場合があります。
普通の風邪では通常は、関節痛などはありませんので、インフルエンザの可能性が高いでしょう。
初期の段階で、適切な治療を受けなかった場合は、子供は体力を奪われて回復までに時間がかかってしまうので、できるだけ早めに病院へ受診するようにしましょう。
子供のインフルエンザ 二次感染に注意!
二次感染とは、インフルエンザの適切な治療をしなかった場合などに、症状が悪化した結果、免疫力と抵抗力が弱り、インフルエンザではない別の病原体に感染し、インフルエンザと併発した状態のことを二次感染といいます。
特に幼児や子供は、身体がまだ小さいこともあり、抵抗力が弱いので合併症をおこしやすくなります。
感染する病原体は、コレと決まってるわけではありません。
溶連菌や肺炎球菌、ノロウイルスや肺炎など、なんでもかかってしまう可能性があります。
これらの二次感染にならないようにするためには、インフルエンザを悪化させないことです。
そのためには、インフルエンザの治療を出来るだけ早い段階で始めることが一番の最善策ですので、子供の場合は、大人が気付いてあげて早期治療をすることが大切になってきますね。
代表的な病気を紹介しておきます。
●気管支炎
気管や気管支に炎症が起こり、鼻水、のどの痛み、発熱、強い咳や痰などの症状があります。
●肺炎
二次感染症のなかでも発症する確率が高いのが肺炎です。
呼吸器の全般に咳や痰など症状が現れます。
●中耳炎
鼓膜の内側の中耳に炎症が起き、強い痛みや発熱があります。
子供は特に掛かりやすいといわれ、放置すると重症化しやすくなります。
●結膜炎
目の結膜が炎症を起こした状態です。
重症化してしまうと熱感や眼痛を伴います。
●副鼻腔炎
鼻の副鼻腔という袋のような場所にウイルスによる細菌が感染します。
症状は、鼻水鼻づまりなどですが、急性副鼻腔炎であれば、早期の対処で完治が可能です。
しかし治療が遅れて慢性副鼻腔炎(蓄膿症)になってしまうと治療が困難になり長期化してしまいます。
まとめ
インフルエンザが流行する時期の発熱は、インフルエンザの可能性を視野に入れておくようにしましょう。
ちゃんと子供の様子を見て対応すれば、いつもと違うかどうかわかるはずです。
慌てないでだいじょうぶですので、安心してくださいね。
▶インフルエンザに関する関連記事一覧は こちら
▶ノロウイルスに関する関連記事一覧は こちら