激しい吐き気や下痢などの症状を引き起こすノロウイルス。
周りへの感染力が強いので、ノロウイルスにかかった場合、
どのくらいで症状が治まるのか気になりますよね。
何日経ったら完治して出社できるのか、
また治癒証明書などの診断書を会社から求められたら出してもらえるのかを紹介します。
ノロウィルスに感染 完治までの日数は?
ノロウイルスは一年を通して発生していますが、特に寒い冬の11月~2月頃に流行する特徴があります。
ノロウイルスに感染してから発症するまでの潜伏期間は、24時間~48時間です。
おもな症状は、吐き気と嘔吐、下痢、腹痛です。
発熱は微熱が多いといわれています。
統計調査の結果によると、ノロウイルスにかかった方の症状で子供は嘔吐、成人は下痢が多い傾向があることがわかっています。
どうして子供に嘔吐が多くて、大人には下痢が多いのか、その原因はよく分かっておりません。
ですので吐き気はあっても、実際の症状として吐くことは少ない可能性があるかもしれません。
水のような下痢やチクチクした腹痛があるでしょう。
ノロウイルスは発症後3日間は、感染力が非常に強く残っているため注意する必要があります。
ノロウイルスに対する抗ウイルス薬はないので、体の中からウイルスが排泄されるのを安静にして待ち、症状が強い場合は、対処療法で治療をすることになります。
症状自体は、だいたい2、3日で収まりますが、ウイルスが身体から排出されるまでは、だいたい1週間程度はかかるといわれています。
ノロウィルスに感染 会社へはいつから出社できる?
感染症の際に、会社への出勤自粛を考える時に、参考とされるのが学校保健安全法です。
この法律の中では、感染症に関する出席停止に関して決まりが定められています。
会社での感染症に関する出勤自粛の法律上での規定がありませんので、この学校保健安全法を参考にし、会社への出社も、それに準じて考えることになります。
インフルエンザなどはきちんと期間が定められていますが、ノロウイルスに感染した場合、インフルエンザのように法律による出勤停止期間というのは一般的に定められてはいません。
それではノロウイルスにかかってしまったら、いつまで会社を休まなければいけないのでしょうか?
長期間休むとなると、仕事が溜まり迷惑をかけるのではないかと、できるだけ早く出社したいと考えるでしょうが、無理して出勤してしまうと、再発の恐れもありますし、ノロウイルスは強い感染力があるので、周りの人へ移してしまう可能性も高くなります。
ですので、下痢が続いている状態であれば、まだ出社できる時期ではありません。
通常は2、3日で症状が治まるので、治まってから48時間経った頃が目安とされているので、病院でもそのように言われるでしょう。
また食事を普段通りに取れるようになっているか、また便が通常通り硬くなっているか、を一つの目安として考えましょう。
ノロウィルスの診断書は提出を求められたら出してもらえる?
さきほどもお伝えしましたが、ノロウイルスなどのウイルス性感染胃腸炎は、学校保健安全法ではインフルエンザよりも基準が緩いため、出席停止期間というのは定められていません。
症状が消失し感染の恐れがなくなれば出社は可能ですので、基本的に治癒証明書のようなの診断書の提出は不要です。
そもそもノロウイルスの診断には、簡易的な検査の方法が一応はありますが、3歳未満の子供と65歳以上の高齢の方のみにしか保険が適用がされないので、出ている症状や、周りの感染状況などを聞いて、ノロウイルスが原因ではないかと、総合的に推定して診療がされていることがほとんどです。
しかし仕事の職種や会社の定めなどにもよるので、診断書や治癒証明書を提出する必要がある場合は、病院へ書いてもらえるかを確認してみましょう。
会社には診断書と治癒証明書、どちらを提出すれば良いのか確認しておいたほうが安心です。
どちらの場合も、最初に病院に行って診察をしてもらった時に、確認してお願いするようにしましょう。
証明書の発行にはおそらく3000円前後はかかることが多いはずです。
また検査は自費検査の可能性が高いので、金額を一度病院へ確認をしておくことをおすすめします。
まとめ
感染すると辛いノロウイルスですが、症状が治まって48時間経過してからを出社をする目安にしましょう。
また、治った後も、きちんと手を洗うようにして予防を心掛けましょうね。
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